基本的な屋根塗装の手順は屋根の種類によっても異なります。
「スレート屋根」の場合は、表面がザラザラしているので、汚れがつきやすく、その汚れが養分になりコケも生えやすい屋根材です。
酷いときは草が成長してしまうこともあります。
そうなると根が張ってしまい、雨漏りの原因となってしまうので、そうなる前に屋根の塗装をする必要があります。
塗装をする前に安全対策をすることが重要です。
安全ベルトなどを使って屋根から落ちにくいようにします。
高圧洗浄機を使用してスレートのコケや汚れを除去します。
スレートが重なっている箇所や棟板金、屋根の隅付近は特に念入りに洗浄します。
高圧洗浄機による全体洗浄を最低2回は行います。
ここで手を抜いてしまうと塗装をしてもすぐに剥がれてしまいますので、必ず確認することです。
洗浄後24時間以上乾燥時間を取ります。
乾燥したら、古い棟板金を取り外して、塗装後に新しいものと交換します。
塗装をしない箇所をマスキングをします。
テープや新聞紙などを利用して塗装が付かないようにすることをマスキングといいます。
シーラーと呼ばれる下塗り塗料をスレートに塗っていきます。
シーラーはスレートと塗料のつなぎを良くするための塗料型の接着剤です。
スレートの傷みが激しい場合は2回シーラー塗りをします。
次にタスペーサーを取り付けます。
屋根塗装時にスレートとスレートの間に差し込む部材です。
タスペーサーの役目は、スレートとスレートの間を塗料が塞いでしまうと毛細管現象で雨水が上がってしまうので隙間を確保することです。
また、その隙間にはスレート下の湿気を外部に逃す役目もあります。
いよいよ、塗料を塗っていきます。
部分的な中塗りを行っていきます。
細かい部分をローラーで塗料を塗っていきます。
下塗りから最低3時間は経過させてから中塗りを行います。
スレートとスレートの重なり部分や金属部分は、どうしても塗り残りが出やすい部分なので、小型ローラーを使って塗装を行います。
塗料をつける際は塗料容器の中でしっかり塗料をかき混ぜてからつけていくのがポイントです。
塗料成分が容器の底に沈殿していますと色ムラになってしまうからです。
そして、中塗りを行っていきます。
平面部をローラーで一気に塗り上げます。
塗装順は、屋根頂上から下がりながら塗っていきます。
最後の工程、小型ローラーとローラー塗りで仕上げ塗りを行います。
仕上げ塗りは中塗りから2時間以上空けてから行います。
最後の工程になりますので、塗り残しがないかどうかよく確認します。
これで、スレート屋根の塗装が完了です。
参考:屋根ペンキ 塗り方

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